Q&A

各素材に対する金液選択方法

・当社の金液は、各素材に適すように製造しております。

陶磁器関連

陶磁器種連 特徴 留意点 焼成温度
陶器/半磁器 生地焼成温度が低いので、柔らかく吸水性があります。 絵付けの焼成温度が低いので、低温焼成用の金液を選択してください。 700℃前後
磁器 通常一般的な生地で、石粉を含んでいるため硬質で吸水性が低いです。 通常の金液を選択してください。 800℃前後
ボーンチャイナ 骨粉やリン酸カルシウムを含んでいて、強度や透光性が強く、また成形や焼成が難しく、品質管理も難しいため高級食器として認知されています。 釉薬が柔らかく、焼成中に動いてしまうため、通常の金液を使用するとクラックの原因となってしまいます。そのため、ボーンチャイナの生地にはボーン用の金液を選択してください。 800℃前後
ファインチャイナ 生地の性質は磁器に似ていますが、磁器よりは柔らかめです。 ボーン同様釉薬が柔らかいのですが、ボーンよりも動く幅が少ないため、磁器用でもボーン用でも選択可能です。 800℃前後
アルミナ磁器 アルミナを添加することで、強度を高めた磁器のことです。 一般的にあまり金加飾はしないため、あまり流通がありません。性質上、金液が取れやすい傾向にあります。 800℃前後

ガラス関連

・当社の金液は、一般的に最も主流であるソーダガラスに適した金液です。

ガラス種類 特徴 留意点 焼成温度
ソーダガラス 二酸化ケイ素、炭酸ソーダ、酸化カルシウムから構成され、炭酸ソーダを含むことからソーダガラスと呼ばれています。 材質の比率の違いによっては発色に影響が出る可能性があります。 580℃前後
クリスタルガラス 酸化鉛を含有するガラスで、高級品に使用される場合が多いです。また、酸化鉛を含まず、カリウムを主成分とするカリクリスタル、バリウムを主成分とするバリクリスタルも存在します。 金液を塗布した裏側が赤く発色する場合があります。 550℃前後
ホウケイ酸ガラス ホウ素を含有するガラスで、耐熱、耐久性に優れており、耐熱ガラスやビーカーの材質で使用されることが多いです。 特徴的に硬い生地になるので、付着が悪くなる場合があります。 580℃前後
ミルキーガラス ソーダガラスにある特定のパウダーを練りこむことで生地が白くなり、照明や雑貨等で使用されることが多いです。 ガラス用よりも陶器用の金液との相性が良いので、陶器用の金液を選択してください。 580℃前後
オパールガラス ソーダガラスにリン化合物を混ぜることで、半透明で、見る角度や光の当たり方によっては虹色に輝いて見えます。ミルキーガラス同様、照明や雑貨等で使用されることが多いです。 ガラス用よりも陶器用の金液との相性が良いので、陶器用の金液を選択してください。 580℃前後

粉体の上絵の具や金粉を練るオイル

・粉体の絵具や金粉を練るオイルは水溶性と油性の2種類があるので、使用方法に応じて選択してください。

水溶性

品番 品名 使用方法
E-77S-44 ミキシングオイル 上絵の具を練って保存しておく
E-77S-261 ペインティングオイル ミキシングオイルで練った絵具を伸ばして筆書きする
W-780-5 水溶性メディウム ペインティングオイル同様

油性

品番 品名 使用方法
E-86-56 バルサム 絵具を練ってそのまま筆書き可能
E-84R-3 バルサム/メディウム 粘性が高い/粘度調整可能/金粉を練った場合は、金粉の重量に対して5%のフラッキスを添加し、付着剤として使用
- スーパーMXオイル 外国製のミキシングオイルに使用感が近い粘性と使い心地

金油について

・金液やラスター液を希釈して使用する場合、使用目的に応じて金油を選択してください。

品番 品名 使用目的
K-31 速乾剤 特別に乾燥を早めたい
- トクオール 乾燥を早めたい/筆洗いや素地の汚れ落としにも使用可能
E-1578K トクオール 乾燥を早めたい/筆洗いや素地の汚れ落としにも使用可能
K-140 金油 少し早めに乾燥させたい/電子レンジ用金液に使用
K-114 金油 標準の乾燥速度/低臭性/最も一般的
K-117 金油 アクアやシトラスシリーズ用/低臭性
K-110 金油 以前は定番だったが現在はあまり使用されていない
K-107 金油 あまり早く乾燥してほしくない
K-108 金油 かなり乾燥を遅らせたい